エネルギー商社 法人営業
大学卒業後はエネルギー商社に入社し、石油やガス製品を販売代理店や工場、ガソリンスタンドなどへ販売する仕事をしていました。新規開拓も顧客フォローも苦になりませんでしたが、商品の特性上、差別化が難しく、価格勝負になりやすい点に不満がありました。現場の営業を5年務め、その後本社の営業統括部門に移り3年ほど働きましたが、自分のアイデアで勝負できる仕事に挑戦したいという思いは募るばかり。そんなとき、オフィスという場の提供だけではなくソリューションという事業展開を図っている当社の求人に出会い、提案型の仕事に取り組めると知り応募しました。
2017年1月に入社してから、個人オーナーや法人オーナーから委託されたオフィスビルを担当する受託事業推進本部に在籍し、首都圏に点在する中小規模のオフィスビルの経営を担っています。最初の3か月間はプロパティマネジメント(PM)業務にメインで携わり、2017年4月からは物件整理業務や東京・千葉にある6棟のビルにおいて建物管理を合わせておこなう運営管理業務を担当しています。
受託物件のPMが任せられる業務領域は、ビルオーナーやテナント企業の要望に耳を傾けることにはじまり、中長期にわたるビル経営計画の立案、入居契約や賃料交渉、設備のメンテナンスなど多岐にわたります。そのなかで、いま私がとりわけ力を注いでいるのがビルの価値を高めるための取り組みです。私が任されている物件の中には、ビルとしての寿命の折り返しを迎えるといわれる築30年を過ぎた物件が多数あります。このタイミングで、大規模化修繕についての中・長期的な修繕計画を実施していきます。ただ設備のメンテナンスをするだけではなく、テナント企業のニーズを捉え、魅力ある改善施策を実施することが、ビルの価値を高めること、ひいてはテナント企業に選ばれる鍵となります。
大きな資金が必要な大規模修繕は、ビル経営にとって重要かつ必要不可欠な一大イベントです。オーナーのご意向を汲むのはもちろん、テナント企業にとって「よりよいビルとは何か?」を常に考えながらビル経営に携わっています。
1日のスケジュール
テナントの担当者と話をしているなかで、こんなものがあればもっと利用する方にとってより良いビルになるのではないかと気づかされることがあります。それがビルの価値向上につながるなら実現に向けて動くのが私たちPMの役割です。これまでも、稼働率の低い屋上の喫煙所スペースを有効活用するため、入居者であればどなたでも使える休憩スペースに変える提案や、“ランチ難民”問題を抱える物件の空き駐車場へのキッチンカー誘致など、単なる設備のバリューアップだけではなく付加価値をつけた提案をオーナーに実施してきました。こうした取り組みができるのは、当社がオーナーから信頼を得てビル経営を託されているから。自分のアイデアひとつで、ビルの価値を高めることができるPMの仕事はとてもやりがいを感じますが同時に責任もある仕事。ビルオーナーやテナント企業で働く方々、ビルの運営に携わるスタッフや協力会社の方々との関係性を大切にしながら、小さな変化を見逃さず、日々新しいアイデアを練っています。
私はいま、本社移転を通してブランドビジョンの実現を目指す「チェンジマネジメントプログラム」に参加しています。ブランドビジョン実現のために、現場が当事者意識を持って働き方を変えていくことを目的としたこの取り組みに加わって感じるのは、上からの押しつけではなく現場の声や働きかけを大切にする会社の姿勢です。当社には意見を述べやすい積極的にチャレンジできる環境が整っています。
当社のPMは、ビルオーナーからオフィスビルの経営を一任されます。こうした責任ある立場を全うするには、担当しているビルだけでなく、周辺環境やマーケットの変化を捉え、的確な提案ができるようにならなければなりません。今後はさらに大きなビルの経営に携われるよう、マーケティングやスタッフのマネジメントなど必要なスキルを身につけ、さらにオーナーだけでなく、入居するテナント企業やそこで働く人々にも価値を提供できるよう仕事の幅を広げていきたいです。