ハウスメーカー
住宅営業・賃貸物件オーナー対応
大学卒業後は大手注文住宅メーカーに入社し、注文住宅の営業を3年、自社施工のアパート・マンションオーナーに対応する部門で、家賃交渉や修繕計画の提案・工事の差配などを4年ほど経験。そして2019年9月、当社に入社しました。転職を志したきっかけは、物件を建てた後からはじまるオーナー対応を経験し、その奥深さに触れたことにあります。オーナー対応は定型業務をこなすだけでなく、信頼関係が築ければ新たな物件を任せていただくような広がりが期待できる仕事。そこに大きなやりがいを感じました。そして、もしこれが個人物件ではなくより規模の大きなオフィスビルなら、さらに大きなやりがいを手にできるのではないか。そう考え、三井不動産グループの総合力が活かせる当社を選びました。
最初に配属されたのは、オフィスやホール、スーパーやレストラン街を備えた大規模物件の「ゲートシティ大崎」です。約20名が所属する大規模なチームで、オーナーへの収支報告業務やそれに伴う事務作業、オフィス・店舗テナント企業の入退去にまつわる契約や手続き、日々のお困り事への対応などに携わりました。入社の翌年、新型コロナウイルスの蔓延でビル来訪者数が減少したときは、感染予防に配慮した集客施策や販促施策に取り組むなど、オフィス・店舗テナント企業支援に奔走しました。それでもやむなく撤退するオフィス・店舗テナント企業もあり、悔しい思いをしたこともありました。ここで約3年間学んだプロパティマネジメント(PM)の基礎経験を活かし、現在は「豊洲ベイサイドクロスタワー」のPM担当を務めています。
「豊洲ベイサイドクロスタワー」は、ららぽーと豊洲や三井ガーデンホテル豊洲プレミアを併設する豊洲エリアのランドマーク的な存在です。オフィスで働く方だけでなく、買物客や宿泊客など多くのみなさんに親しまれています。入居されているテナント企業は大手3社に限定されていることもあって、総合職の数は4人と規模の割に、少数精鋭で運営・管理しているのも特徴です。現在はオーナーやテナント企業の対応に加え、大崎時代には機会がなかった、工事監理や設備・警備・清掃との連携など、ビルの運営・管理に不可欠な業務を幅広く担当するようになりました。
1日のスケジュール
「豊洲ベイサイドクロスタワー」は、2020年に竣工した物件で、新たな体制づくりや運営ルールづくりなど、ゼロからイチを生み出す仕事がたくさんあります。大規模物件だけに、商業施設の運営管理を担う三井不動産商業マネジメントや、宿泊施設の運営を手がける三井不動産ホテルマネジメントと協働する機会が少なくありません。また、同じ街区にある近隣の物件やテナント企業を巻き込んだ清掃イベントや防災セミナーを企画したり、運営スタッフ有志とSDGsやホスピタリティにまつわる勉強会を開いたりと、物件はもちろんエリア全体を盛り上げる活動も盛んです。関わる範囲が広いからこそ、物件や街に関わるすべての人たちがイキイキと働いたり、楽しんだりしている姿を見るのは嬉しいものです。PMとしての活動範囲が広がるにつれ、仕事へのやりがいは一層大きくなりました。
入社前から「人の三井」と聞いていましたが、いまもその印象は変わりません。困ったときには自然と手を差し伸べてくれる上司や先輩、解決の難しい課題に直面したとき、一緒に知恵を絞り、汗を流してくれる同僚や運営スタッフに恵まれているからです。ビルはさまざまな分野のプロが力を合わせてはじめて健全な状態を保つことができるもの。ひとりで運営・管理できるものではないからこそ、助け合う組織文化が育まれたのだと思います。私もこれまで多くの方に支えてもらいここまでやってきました。これからは支える側として、後輩たちの力になる番だと思っています。
昨年、オフィスにご入居いただいているテナント企業の1社から、ご家族を招待するファミリーデーにお誘いいただき、ビル運営者として防災体験コーナーを企画し参加させていただきました。普段なかなかお会いする機会のない社員のみなさんとそのご家族、社長にもお会いでき、担当者にもとても喜んでいただきました。今後もテナント企業との関係を深め、ビジネスソリューション部とタッグを組んで新サービスを提案し、テナント企業同士の共創を後押しするような取り組みができたらと思っています。これからもビルの運営・管理に留まらず、豊洲エリアを盛り上げる取り組みにも力を入れ、いつか日本橋を盛り上げる一員になりたいと思っています。